バカとネコは高いところへ登る
また茶臼山へ行った。
前回:
天気がよくて気温がちょうどいい。私の好きな季節がやってきた。
茶臼山の平原
矢作川源流の不思議な青年
茶臼山のパワースポット、らしい。
オカルトやスピリチュアリズムは信じない私。
しかし、ここの源泉は前回きたときにオカルティックな若い青年が何やら儀式めいたことをしていたので、気になっていた。
そのときはあんまり青年が湧き水にかじりついているので、私は近寄ることができなかったのだ。
源泉で手と顔を洗い、少量飲んだ。
そして賽銭をし、日本呪術の呪文を唱えておいた(企業秘密)。
GROM六兄弟
茶臼山のパーキングにはGROM集団がいた。
緑色のグロム、アクラポビッチをつけたグロムなどおもしろい。
いちばん良かったのは中程のウィリーバーをつけたストリートなグロム。やっぱこの手のバイクは前輪浮かせてナンボよね。
ちなみに私がバイクを停めていると、若い青年たちに
「あ、TWだ~」
「懐かしい~」
と言われた。
いや、懐かしいのか、TWって!?
過去のものかよ!
なんだか初めておばさんと呼ばれた女性の気持ちがわかる気がした。
田舎に暮らしたくて震える
正直茶臼山という場所にはあまりこだわりがなくて、その道中の景色が好きだったりする。
水平は出ていないのだが。
私はやっぱり、こういう田舎じゃないと生きていけない気がする。
田舎は排他的って言う人がいるけど、田舎の人も同じ人間。
どうにでもなる。
なんとなく降り立った河原。
山中にあればキャンプ地候補。
子どもの蛇がいたので追いかけてみたが、逃げられてしまった。大きくなれよ(謎)
こういう家に住みたい。
田舎は空き家だらけだというけど、私の望む空き家が見つからないのはなぜだ。
途中、村落にて妙な家屋を見つける。
ヒッピーが集まって生きているのだろうか。
彼らは4年経った今でも暮らしているのか?
かっとばすBOLTに抜かれる
今日は非常にバイクが多かった。
車種不明の大型バイク。これなんだろ? TL1000S? ファイアーブレード? 黄色い大型バイクって限られるけど。どっちにしても子どもを乗せるようなバイクじゃないな。
ハンドサインで「先にいけ」とのことなので、抜かせてもらう。
で、上の画像のミラーにも写ってるんだけど、抜きたいようなバイクがいたので抜かせてあげる。
それがBOLTだったのでびっくり。BOLTって飛ばせるバイクなんだな。
私はBOLTっていうバイクは嫌いだ。スポスタのパクリだからではない。デザインがなんだかいやらしいのだ。
狙っている路線はわかるけど、狙いすぎて下品な気がする。つまり、キッチュだ。うま味調味料を入れすぎた炒飯のような不快感。
BOLTの派生であるスクランブラー(SCR900)や、カフェはもっと嫌い。
だれがこんな重い・曲がらないバイクでスクランブルするんだよ! と突っ込んでやりたい。乗ったことないけどさ。
鈍重そうなバイクは嫌いだし、ルック車みたいなバイクはもっと嫌いだ(せめてトライアンフみたいなアップマフラーにしてくれ)。
ちなみに画像の黒い軽バンが癪に障ったのか猛追してた。すぐ引き離されていたが……。
追い抜きはタイミングが大事だ。あと、ウィンカーと、ありがとうorごめんねのハンドサインはあった方がいい……。
R1200GSと戯れる「その箱だけでTWが買える」
さてR1200GSが前に走っていたので追いかけた。
フルパニアのR1200GS。このパニアだけで、私のTWは買える! というか、お釣りが出るぞ!
いやー後ろから見てもわかる巨体さ。タンクとシュラウドが巨大すぎて、バイクが球体。ボールに人が乗ってるみたい。
私はなんどもなんども、R1200GSに乗るライダーが嫌いだと言い続けてきた。テクニックレスでマネーフルなライダーが多いから笑 万人向けのバイクではないのに、安易に乗る人が多すぎる。
でも、このライダーは速かった。見た目もライディングもスマート。ボロバイクに乗って乱暴な運転してる私には勝ち目がない。
追いかけていたら、前に黄色いバイクがあって三台が連なって走る。これがまさかのR1150GS。
水平対向エンジンが前に二台並んでいるのはおもしろい。
手前のGSはたぶん現行型か一個前、
奥のGSは1999~2003年のものになる。
実は、私はR1150が大好きで中古車を探していたことがある。
理由はかわいいから笑
当時はどうだったか知らないが、今見るとかなり間の抜けたデザインだ。ぼってりした30リットルタンクが良い。「癒し系」ともいえる。
1200GSくんは現行型かな?
1150GSくんはパニアがないが、キャンプしてきました~って感じの積載。いいね。
バイクの経験は、ライン取りに出る。
といっても、「最速」を求めるライン取りではない。
安全で怖くなくて快適。さらに速いライン取り。
1200GSくんのライン取りは私とほとんど一緒。
1150GSくんのライン取りはいまいちだった。
路面の広さを最大限自由に使いこなせるか、というのが重要だと思う。
結局、ふたりとも私に譲ったので先頭を走った。
1200GSくんはしっかり追いかけてきた。いやー遊ばれました……。
楽しいツーリングだった。
ここ最近でいちばん楽しいツーリングだったと思う。
気候がよかったし、バイクが多い方が楽しい。
見知らぬライダーと挨拶をする
林道も2,3走った。ピストン林道の行き止まりでなんとなく写真をとるわたくし。
ライダーというのは孤独に走るものだけど、ツーリングスポットにいけばいろんなライダーと出会うことになる。
バイクは極めて個人主義的な乗り物だ。
どのバイクに乗るか? どうカスタムするか? どのライディング・ギアを選ぶか? どのように乗りこなすか? そういった点で無数の多様性が生まれる。
しかし、だれもがバイクが好きであることは一致している。
バイクはだれもが好きなスタイルで自由に乗りこなすことができる。そして、基本的にはだれもがお互いに認めあって親しみ合うことができる。
孤独にして友愛。
そういうところがバイクツーリングのおもしろいところなのではないかと思った。