世の中の人間は二種類に分けられます。
ソロキャンプツーリングをする人と、しない人です。
一年ぶりにキャンプツーリングしたので報告しておきます。
キャンプツーリングの持ち物
まず持ち物を書いておきます。
- テント
- 寝袋
- マット
- 折りたたみ椅子
- 折りたたみテーブル
- バーナー
- ガスボンベ
- コッヘル
- ランタン(私はスピーカー付きのものを使っています)
- ヘッドライト
- タオル
- アルコールタオル(手の汚れや食器洗浄に用いる)
- ライター
- 水(2リットルは必要)
- コーヒーや酒など
- 食料
とりあえずこれで一泊はできます。私は無精なのでサンダルでキャンプ地に向かいますが、ブーツで行きたい常識人は別途サンダルを用意しましょう。
全部積むとこんな感じ。これは帰るときのものですが。マットは二人用のものなので大きめです。ハンドルにぶら下がっているのは靴下。
さすがに重心が「後ろ上」すぎて林道は走りにくいです。
ソロキャンプツー(野宿ver)の魅力とは
私はソロキャンプが好きです。というか、野宿が好きです。
キャンプ場はクソです。何も楽しくありません。呵責ない自然と本音で語り合うのがキャンプじゃないですか? 一円も払わずだれの助けもサービスも受けずに何もないところでするのがキャンプじゃないですか? 水道があってキレイに均されて子どもがギャーギャー騒いで管理人に「早く消灯しろ」と言われるところが楽しいですか?
なので私は林道の先で野宿するのが好きです。夜間はだれもこないだろうし、もしかしたらたぶん一日中だれもこないようなところでキャンプするのが好きです。
闇と静けさが深い
キャンプはまず、暗闇を克服しなければいけません。
そのためにはランタンやヘッドライトは最低限必要です。
しかし、もっとも最高なのは「焚き火」です。
音楽を聞きながら、お酒をちびちびと飲みながら焚き火を眺めていると、アルファ波がおそろしいほど出てきます。
スマホのメッセージやクルマの排気音に悩まされることはありません。圏外ですし、舗装道路はかなり遠くにあるからです。
ときどき火を足しながら過していると、気づけば4時間くらい経っているなんて普通です。スマホも見ず、ただ火を眺めてですよ。
この間、じっくりと物事を考えています。文明のこと、社会のこと、人間のこと。
ソロキャンプは瞑想の時間なのです。
怖くないのか?
よく「一人でキャンプする」というと怖くないの?と言われます。
たしかにキャンプ場以外で初めて野宿したときは怖かったです。
動物に襲われるかも? とか、幽霊が出るかも? と。
でも、じきになれてしまいます。いまではまったく怖くないです。
「闇は怖いもの」と現代人は考えがちです。しかしこれは文明社会の迷妄です。キャンプをしていると、ほんとうに怖いのは昼間の人間たちであることを痛感します。
実際、人間はほとんど天敵のいない大型哺乳類ですよ。
そして何十万年も闇と一緒に生きてきました(まあひとりで過ごすことはあまりなかったでしょうが)。びびりすぎなのです。
夜の山の中は不思議と温かいです。
虫や鳥の声が心地よい。たぶん、何十万年も人間は同じ音を聞いてきたわけです。今回のキャンプ地は池が近く、ウシガエルの声がうるさかったですが……。
まとめ ソロキャンプで魂を取り戻せ
久しぶりにキャンプしたら、非常に楽しかったので記事を書きました。
なにもかも自分の手で、自分によって、自分のために行う。
キャンプではそういった楽しみが実現します。
焚き火に成功しても、それを他人から奪われることはありません。資本家に奪われることも税金をとられることもない。
そして、キャンプでは静けさと闇が深いです。それは人間がずっと親しんできた環境であり、昼間の産業社会とは別物です。
バイクはひとりで乗るものです。
バイクを愛する人は、たぶん孤独を愛する人。
ソロキャンプで究極の孤独を味わいましょう。