実に30%以上が足の怪我である。
もっとも傷つけやすいのは「足」
バイク事故でもっとも多い怪我のは足の怪我で、全体の30%近くに昇るようである*1。
バイク事故は、基本的にライダーが前方に投げ出されケースが多い。そういった場合、人間は内臓や頭部を守るために手と膝から着地する。
また、ローサイドなどでバイクが横転した場合、足がバイクの下敷きになることが多い。こういった場合でも、骨折や打撲傷、捻挫などの外傷を負いやすい。
そして不十分なプロテクションが原因だろう。手をグローブなどで守るライダーは多いが、膝やスネを守るライダーは少ない。損傷が多くなるのも納得できる。
次に多いのは首、頭部
20%が首や頭を損傷する。ただし、このデータはメリーランド州のものであり、ヘルメットを着用している場合はもっと少なくなるかもしれない。
ただし、ヘルメットを着用していようが、頭部の損傷で死ぬ可能性があいかわらず高いということである。致命的な傷害は圧倒的に頭部や頸部の損傷が多く、それはヘルメットの着用しているかいないかにはあまり関係ないようである。
使用歴5年未満のフルフェイスヘルメットを着用することが重要だとされる。
まとめ 膝プロテクターは必須
私が経験したバイク事故の半数以上で膝を傷つけている。また、オフロードで積極的に走ったときも、知らない間に脚に傷がついていることもある。脚が傷つきやすいというのは、事実なようだ。
そういったことから、私はツーリングに出かけるときはかならずニーパッドをつけるようにしている。
膝の傷は、辛い。歩くのに支障が出るからだ。腕であれば、使わないという選択もできるが、移動するたびに痛むことになる。
膝プロテクターは、安全性以外の利点がある
それはひざまずくときに痛くないということだ。これはカメラでローアングルからバイクを撮るときに便利だ。また、キャンプの設営などでも便利。傷はつくけど。
もうひとつの利点は、防風性である。ネイキッドやオフロードバイクの場合、膝にかなりの風があたり、冬は寒いし、あたたかい時期であっても長距離のツーリングではかなり疲労する。ニーパッドによってかなり快適性が変わる。
私が使用しているのはこのニーパッド。ゴムベルトが一本のタイプなので、着脱が簡単である。ジーンズなどのインナーに使用している人がいるが、私はズボンの上からそのまま使用している。
このパッドの優れているところは、膝と下肢の甲を同時に守ってくれることだ。ようはもっとも筋肉が薄く、骨を痛めやすいところがカバーされる。ふくらはぎやふとももは、肉が守ってくれるので骨は守られやすい。
当然だが、ブーツも重要である。しっかりプロテクターの入ったブーツでなければ、足は守られない。
上半身は立派なジャケットを羽織っていても、膝のプロテクターをしないライダーは多い。膝プロテクターはもっと普及されるべきだと思う。