ノーヘルは死にます。
これは事実。ノーヘルはいかんよ。
ただ、「ヘルメットをつけていると無謀な運転をしやすくなる」というニュースがあっておもしろいな、と思いました。(自転車ですけどね)
アンチヘルメット派の主張
アメリカなどもともとヘルメット無着用に寛容な社会では、ヘルメットはむしろ危険だ! という主張がなされることがあります。
もちろん大半の人は「ヘルメットつけないのは狂気」「あぶねーから被ってろ」なのですが、中にはイージーライダー的なハーレー的な人たちは「ヘルメットは女々しい」というように思っています。
そういう文化が関係するかはわかりませんが、ヘルメットをかぶると頚椎を痛める可能性があるとか、むしろ死亡率があがるようなことが一部学者でも言われていました。
当たり前ですがヘルメット着用によって死亡事故が低くなることは統計的事実です。また頚椎損傷リスクの有意な違いはない、と以前見たことがあります。残念。
ヘルメットは事故を増やす可能性
ただ自転車においてはヘルメット着用は無謀な運転をしやすくなる、という実験結果があってそれは腑に落ちるというかおもしろいな、と思ったのです。
たとえばノーヘルでサーキットを走ったら「超安全運転」になるでしょう。バンク角3割引きくらいになるのでは。それと同じようなことが公道でも起きているのかもしれません。
個人的にもフルプロテクションのときは無茶な運転をしやすいです(でも経験則ではプロテクターをつけてないときに限って事故るので不思議です)。
死にやすいのはどっちか
- ガチガチの安全装備をつけたSS
- 半ヘルに半袖短パンのハーレー
死にやすいのはどちらか? といえば明らかに前者ですよね。
まあ、上の画像だとコケたのはハーレーなんですけどね。
SSは死神と戯れる乗り物だと個人的に思っています。これは思い込みではなく、死亡事故の大半はSSなんですよね(アメリカでは)。クルーザーはもっとも事故が少なく、ワイルドそうに見えて意外とイージーなバイクだと言えます。
まとめ 安全装備の過信は危険
ヘルメットをつけるのは身を守ることに繋がります。
半ヘルではなくフルフェイス。
エアバッグや肘、脊柱、胸部、膝パッドをつけることは良いことです。
被視認性の高い蛍光色のジャケットは追突事故予防になります。
さらには、がっしりしたブーツやグローブ、全身革ツナギをつけていればより安全です。
ただ、安全装備を過信すると、死に繋がることがあります。
ヘルメットは頭蓋骨損傷の死亡率を半減させるといわれていますが、たった半減とも言えます。
そして人間の命は一個だけです。
プロテクションを過信して死ぬのは避けたいですね。