TW225で日本一周

放浪癖のあるおっさんのTW225日誌

ヤフオクのバイク購入は「ステムベアリング」に注意せよ

先日ヤフオクで良さそうな玉を見つけた。

なので現車確認をしてきた。

 

興味あるBMWの車種であり、もし購入となれば向こう10年は乗ろうと思っていた。

 

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画像は関係ない写真

 

なので、慎重に現車確認することに。出品者の住宅は自宅からバイクで40分ほどのところ。

 

ヤフオクの質問欄にメールアドレスを記載し、アポを取る。

現車確認はどう考えても必要

私はヤフオクやジモティーで何回かバイクを買っている。そのほとんどで現車確認をしている。

 

写真は非常にきれいに映る。

洗車して、カウルにはプレクサスを、エンジンにはシリコンスプレーをふりかける。黒樹脂部分には専用のワックスをかける。

 

そして割と良いカメラで写真を撮り、画像のコントラストをあげて彩度をあげる。するとどんなボロでもきれいに見える。

 

というか私が出品するときはそうしていたw

 

 

現車確認をしないのは危険だが、写真と説明文、出品者の評価だけで判断したこともある。

 

それは今乗っているTW225なのだが、現車確認しなかったせいでシリンダーヘッドからのオイル漏れを購入後に気づくことになった(引取時の軽い点検で即気づく。当然説明なし)。また、オイル下がりの症状が若干出ていた。まあ自分で直したらいずれも数千円で済んだから良いのだが。

BMWのバイクの状態

そのBMWのバイクはどうだったのか。観察と試乗でわかったこと。

  • 写真で見るよりも3倍汚く、色あせていた。
  • シートに染みがあった。
  • マフラーに何かが溶けたあとがあった。
  • ブレーキキャリパーにフルードがかかった跡(塗装の腐食)があった。
  • フロントブレーキの効きが悪かった。
  • エンジンノイズと振動が思ったより大きかった。(初めて乗る車種だから正常だと思うけどw)

そして特筆すべきことは、ハンドルが極めて重かった。フロント荷重の少ないオフロード系のバイクなのだが。

 

タイヤの空気圧は問題なし。停車時のハンドリングなのでブレーキは関係なし。ステムベアリングの状態が悪いのだろう。

 

どうもヤフオクの出品はステムベアリングがダメになっていることが多い。かつて購入したバイクの半数以上はダメになっていたと思う。

 

件のBMWは段付き摩耗というよりグリスの劣化という感じ。ステムナットを鬼トルクで占めているようで、とにかく重く、まともに曲がれなかった。

ステムベアリングが死んでいたSRX400

過去にヤフオクで買ったSRX400もステムベアリングが最悪の状態だった。

 

本当にハンドルをこじらなければ曲がらなかった。これも現車確認しなかった車両。出品者が長距離ツーリングに使っていたというので安心していた。

 

乗って3秒で違和感に気づく。自走引取だったのだが、3時間程度の道のり。結局、ハンドルを無理やりこじることを諦め、前輪が前を向いたままバンクだけで曲がることに。怖い体験だった。

 

ステムベアリングを改善したら劇的に走りが変わるのでおもしろかった。SRX、古いバイクだけあってベアリングレース代が妙に高かった。

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これがそのSRX400のステムベアリング&レース。ベアリングが少ないのは飛び散ったから。グリスの劣化はしょうがないにしても、レースの段付きがひどすぎた。 

 

SRXは、良いバイクなのかもしれないが……中途半端に重くってポジションがきつく長く乗ることはなかった……。

ヤフオクで買うときはステムベアリングに注意しよう

ヤフオクでバイクを買うときは、ステムベアリングに注意しよう!

なぜかというと……

 

画像ではわからない!

そして、オーナーも気づいていないことがある!

 

ヤフオクのバイクで気にすべき点は、エンジンの異音やオイル漏れ、転倒傷やフレームの歪み、前後サスペンションのオイル漏れなどだが、それらは初心者のオーナーでもすぐ気づくことができる。

 

しかしステムベアリングの段付きがありますか? などと聞いても理解できないオーナーは多い。

 

基本的に、停止時にハンドルを操作するのに大した力はいらない。300kg級のバイクでは別だが。

自分でメンテしてもいいけれど……

ステムベアリングのメンテは、自分でやれば金はかからない。レースとベアリングが必要なだけ。ベアリングは汎用品が使える。しめて数千円程度。そこまで難しくもない。時間さえあればだれにでもできる。

 

ジャッキアップして、ブレーキ、フロントホイール、フェンダーを外す。ハンドル、フォークを外す。ステムナットを外す、そんで三叉が取り外せる。

 

三叉とはこういう部品のこと。事故車などはこれが曲がっている車両があって、そういうのはヨーイングしてまっすぐ走らない。

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これはテーパーベアリング。交換のためにはタガネや貫通ドライバーでカンカン叩いて外していく。だれにでもできる作業だ。

 

なのだが……

 

やはりめんどくさい作業である! レースが抜けないよ~ということがよくある。そしてステムベアリングのOHはバイク屋に任せると数万円! 

 

なので、そのBMWのバイクは諦めた。

 

実家暮らしだったらガレージがあるからいいのだけど、今はマンション暮らし。駐輪場でタガネをカンカンしてたら追い出し候補だ。だいたい、BMWのバイクはトルクスレンチが必要なのがげんなりする。

 

でも、いろいろ調べていたらBMWのバイクは整備性が良いらしい。

この画像の穴を見てくれ!

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G650GSステムベアリングの交換 - GS乗ってどこ行こう♪より)

 

これはベアリングレースを取り外すためだけにあけられた穴だ。ステムの裏側から細い棒で叩けばベアリングレースが取れる!国産車でこの構造は見たことない。

 

マイナスドライバーやタガネで三叉を傷だらけにしながらレースを外す。それが当たり前だと思っていた。

 

数万キロで寿命がくるバイクならそれでいいけど、何十年も乗るBMWの整備性。設計理念の違いが伺える。さすがである。

まとめ

まあヤフオクでバイクを買うときはステムベアリングに注意しよう。実走行2万キロ以上の車両は注意すべし。

 

バイク屋に任せると数万円。そしてDIYの整備はめんどくさい。

 

そして、ステムベアリングの悪いバイクに乗るのはかなり最悪な気分です!

現車確認をして、ハンドルに引っかかりがないか、重くないかを確認しましょう。