無性に文明社会を離れたくなったので山へ行くことにした。
11月下旬。すでに気温が低い。
私の貧弱な寝袋では一泊できないレベルだ。
なので日帰りにすることにした。
持ち物は最低限にすることにした。
- 折りたたみ椅子
- ライター
- ランタン
それだけ。
あとは食料品。
以前の台風で倒木のある箇所。数ヶ月してもまだ修復されていない。
ここからは徒歩で進む。
バイクならガンガン進めるが、徒歩だとなんだか心細い。
すぐに公道に戻れるところにサイトした。
薪木集めと着火
季節柄枯れ枝がたくさん落ちていて焚き火しやすい。
しばらく雨がなかったので着火も楽。
ただ、地面に落ちている木は腐敗しているものも多い。
ふにゃふにゃな感触なので気持ちがわるい。
なにはともあれ火をつける。
最近はテント型に薪を並べるよりも、傾斜や太木を利用して立て掛けるような並べ方が好きだ。
手入れがしやすくて楽。
夏の勢いで火をくべていたら延焼して山火事を起こしそうだった。杉の枯れ葉の火力は尋常ではない。
気温2度はまだまだいける
外気温は2度を示していた。
吐く息は白い。じっとしていたら凍えてしまうだろう。
しかし、薪集めでちょこまか動くのでそこまで辛くはない。
また、火をつければ普通に温かい。
当然だが、足元は温かく頭は寒い。
そして腹は温かく背中は寒い。
だが、大丈夫。血液は循環するからだ。
囲炉裏にあたる日本人の老婆を見て、外国人がこう評した。
「正面は灼熱。背後は極寒。日本人はよほど我慢強いのだろう」
実際にはそんなに寒くないのである。
炭火に肉をぶちこめ! ワイルド飯
頃合いを見て、肉を用意する。今回のメインイベント。
豚肉は食べない主義だし、そもそも値段が高すぎて普段なら買わない肉だが奮発した。
さて、私は調理器具を持っていない。
どうするかというと……。
炭火にドーン!
落としたわけではない。
なにかの本でこういう調理法があると知ったのである。
(その本ではもっとゴツいステーキ肉を焼いていた)
ランタンで明るくしているのでわかりにくいが、消すとこのような状態。
ゴゴゴゴゴゴ……
焼けました。
こんな調理法、ぜったい炭だらけになる!
と思われがちだが、
意外ときれいじゃないですか?
炭は箸で落とせばきれいになる。
表面に残った灰は風味付けということで食べてしまおう。
食べる。
うーん、ふつうに炭火焼きの肉だ!
調味料が醤油しかなかったのだが、
粗塩ならもっとうまいかな。
あとはふつうにスーパーで買った焼きそば。
冷めてはいるが、キャンプ補正でおいしく食べられる。
さらに投入だ!
ちょっと火力が強すぎた。
さあ、帰ろう。火を消すとまっくら。
帰ってきた。
いつものTWくん。
バイクに乗っているとさすがに寒すぎて体力を消耗した。
まとめ 冬のキャンプを攻略したい
キャンプの最大の敵はふたつ。寒さと蚊である。
夏は意外とキャンプに向かない。そして真冬は当然厳しいキャンプを強いられる。
ただ、12月前なら意外と快適なキャンプができるのではないかと思った。
体温を逃さない高性能のシェラフを用意してのテント泊もよいけれど。
タープでシェルターをつくり、焚き火を保持したまま寝るという方法もよいのかもしれないと思った。
これはあまり快適ではなさそうだが……。
ともあれ、久しぶりに孤独と自然を満喫した日だった。
私は現在は市街に済んでいるが、いずれ山林のなかで自然に囲まれて暮らしたいと思っている。早く実現すればいいな。