私は日産ティアナというセダンに乗っている。
このスッキリしたデザインが好きなのだ。私が乗ってるのはズタボロだけど。
中古で買って以来、あまりにも乗らなくてバッテリーをあげてしまった以外は好調で、なんらメンテせずにユーザー車検も通った。
しかしさすがに2004年製、9万キロを超えている。
あちこちガタが来ているようだ。
数ヶ月前からエンジン警告灯がついた。
警告灯は、オレンジ色のもの。つまり軽度のトラブル。
これ、なんともいえない形だし、もっとわかりやすいマークはあると思うが……。
- ティアナのエンジン警告灯の原因を探る
- 日産ティアナのダイアグコードの確認方法
- どのダイレクトイグニッションが故障しているのか?
- あまりにも高価なダイレクトイグニッション
- ebayで純正品が5000円で買える
- プラグは一本300円で買える
- 終わりに
ティアナのエンジン警告灯の原因を探る
エンジン警告灯の原因はほとんどがO2センサーだといわれている。
排ガスをチェックして適正に燃料調整できているかをフィードバックする部品のようだ。
なので私は原因はO2センサーだと思って放置していた。
O2センサーの故障は、やや排ガスが環境破壊をするのと燃費が悪くなるくらいで、すぐにメンテする必要があるわけではない。
しかし、O2センサーにしては「明らかに挙動がおかしい」と感じる点があった。
- まず、燃費がリッター9kmほどから6kmに激減した。
- あと、パワーが明らかにロスしている。
- バックなど低速時にガクガクとエンジン振動がひどい。
そこで自己診断してみることにした。
日産ティアナのダイアグコードの確認方法
実は日産ティアナのダイアグコードはアクセル操作によって簡単に確認できる。
業者にチェックしてもらうとそれだけで3000円近くとられるのでこれはありがたい。
①アクセルペダルを踏まずにキーON 3秒
②アクセルペダル全開(踏み込む)→全閉(離す)を5秒以内に5回
③7秒後にアクセルペダルを全開(踏み込む)10秒後に全閉(離す)
④チェックエンジンランプの点滅回数を読み取る(自己診断モード)@自動車整備士より
これ、スーファミの裏技みたいで妙にテンションあがった。
チェックランプは点滅によって四桁の数字を表す。
はじめの一ケタはゆっくり点滅する。
ほかの三ケタははやく点滅する。
診断モードに入るとそれを繰り返すので、落ち着いてカウントすればよい。
数えると、0350と出る(ゼロは10回点滅)。
これはダイレクトイグニッションの故障であるらしい。
ダイレクトイグニッションは点火タイミングを操作する装置。詳しくわからないがCDIとプラグコードがセットしたようなもの? これがプラグに刺さっているのだが、故障すると火が飛ばなくなる。
なるほど、5気筒だったわけだ。
そりゃガクガクするなあ。
6気筒が5気筒になっても普通に走ることにびっくりだ。
自分の気づかなさにもびっくりだが。
どのダイレクトイグニッションが故障しているのか?
ダイレクトイグニッションは各プラグホールについている。
ダイレクトイグニッションのカプラーを付け外しすれば、どの気筒が死んでいるか確認できる。死んでいる気筒のカプラーを外して、エンジンの挙動が変わらなければそれが病巣。
生きている気筒であれば、5気筒が4気筒になるわけで簡単に異常がわかる。
ティアナのエンジン。手前側は簡単にチェックできる。
さて、ここで死んだダイレクトイグニッションを交換すればいいわけだが、
問題はティアナがV6エンジンということだ。
手前(バンパー側)3気筒は簡単にチェックできるのだが、
奥(ボディ側)の3気筒はどうもあれこれ部品を外さないと手が届かないらしい。
最近のクルマは整備性が悪い(ティアナは古いけど)と聞いていたが、
VMAXみたいな状況になってるとは思わなかったw
で、私のティアナの場合は手前側は問題なかった。
熱的に厳しい奥の気筒が死んでいることが明らかに。
つまり、私の整備レベルの限界。
工賃はプラグコードの交換だけで! 1万円~2万円かかるようだが、しょうがない。
車屋に持っていくことにした。
あまりにも高価なダイレクトイグニッション
ダイレクトイグニッションはめちゃくちゃ高い。
ディーラーだと一本1万円以上するらしい。
六気筒だと6万円。ついでにプラグも変えてよ~となると7万円くらい。プラス工賃で10万円コース。
アホかよ!
とりあえず乗れれば良いので安いイグニッションコイルを探す。
純正品の番号は
22448-8J115
22448-8J11C
のふたつ。互換性があるっぽい。
日本のアマゾンでは怪しい商品が6本1万8000円からある。
だが、所詮日本のアマゾンは大部分が中国製品の卸売場。
Aliexpressを見ると一本1500円から。
よーしこれを買うぞ! と思ったが……
安物イグニッションコイルは不具合が多いらしい。
同じようにティアナのイグニッションコイルを変えた人は以下のように書いている。
気分もウキウキしながら帰宅。ところがです。プラグとコイルを新品にしたというのに、加速するとスムーズにエンジンが吹けないんです。えっ、どうしたの??? 感じとして、どうもちゃんと点火していない感じなんです。
そこで、試しに簡単に外せる手前側のイグニッションコイルを、初めについていた純正部品に戻してみました。すると、症状が少し改善。どうも安いイグニッションコイルが、ボクのクルマのエンジンと完全にはマッチングしていないみたいです。
少しの金額を惜しんだがために、残念な結果になってしまいました。安物買いのゼニ失い、とはよく言ったものです。いい勉強になりました。重要な部品は、やはり純正部品か、互換性があるパーツでもちゃんとしたメーカーの製品を選んだほうが安心ですね。
ASAの、ただのクルマ好き 第127回 エンジンチェックランプ点灯。原因は点火コイルでした車ニュース・特集記事 | 自動車・バイクの最新情報 | Croooober(クルーバー)
怖い! 安物買いの銭失い怖い!
他にもネットを調べていると安物イグニッションコイルでトラブった例はたくさんある。米アマゾンで安物イグニッションコイルを調べると、「数週間で壊れた」「点火しなかった」「再度交換し工賃で数万円損した」というレビューが珍しくない。
ダイレクトイグニッション、意外と精度が必要な重要なパーツなようで。
これが3気筒エンジンなら何本か買っておいて壊れたらその場で交換なんて芸当もできるのだが、工賃2万円も払うのに再度交換なんて事態は避けたい。
というわけで純正品のOEMを買うことにした。
ebayで純正品が5000円で買える
妥協案で純正品を買うことにした。
後ろの3気筒分だけ!
前なんてすぐ交換できるし安物でいいよ。それにまだ壊れてないし。
ダイレクトイグニッションの寿命はおよそ10万キロということなので、手のつけにくい後ろ側はリフレッシュすることに。
49ドルで出品されていたので3本購入。送料が3000円ほどでまあまあ痛いが、だいたい2万円ちょいで3本買えたことになる。
……そんなにお買い得じゃないかもな~。ディーラーの3割引きくらいだが、一万円浮いたのは大きいか。6本買うなら確実にお得だろう。
送料が高いだけあって3日くらいで届く。
これが届いたブツ。こんなものが5000円か……と泣きそうになる。
ただしっかり純正品の箱に入ってた。
たぶんこのHANSHINは、「日立オートモティブシステムズ阪神株式会社」のロゴだと思う。手の込んだ偽物でなければ純正同等品。
プラグは一本300円で買える
ついでにAliexpressで純正プラグを買う。
こちらは一本300円、6本1800円でお買い得。もちろん送料込み。
レビューの画像より。純正品の箱に入ってるからたぶん純正品が届くんだろう。
終わりに
とりあえず購入編だけで今回は終わる。まだプラグが届かないからね。
シルキーなV6エンジンは爽快に走れるが、その分整備性は悪いようだ。
世の中は四気筒+ターボが主流となりつつある。
ティアナも後継では四気筒となり、ポルシェも水平対向から直列四気筒になりつつあると聞く。エンジンは直4が完成形なのだろう。
バイクでいえばオフロードは単気筒、サーキットは直列四気筒が主流であり、性能を突き詰めるとこのふたつに行き着くようだ。
何が言いたいかというと、「V型エンジン、めんどくせー」ということだ……。
ただ、減りつつあるV型だからこそ長く乗りたいという天の邪鬼な私である。