無理だ。
SurfaceをやめてiPadでブログを執筆しようと思ったが、困難だと判明。
iPad +Bluetoothキーボードで快適な執筆環境を夢想したが、iPadが「まともに文字入力できない代物」だとは思わなかった。これは誤算である。
変換がクソ
iPadでもGOOGLE日本語入力を使えばいけるだろうと思ったが、やはり無理だ。変換がダメダメすぎる。もちろん、使い込んでいくうちにこなれると思うのだが。耐えられない苦痛だ。
基本的にapple製品は欧米人向けで日本人のようなアジア人に向けては作られていないということを痛感した。アングロサクソン向き。
cmdキーの位置がクソ
マカーってどうやってアンドゥとかコピペしてるの? 指痛くならない?MacOSだとctrlとcmdを切り替えることができるようだが、iOSでは無理のようである。
文末の「ん」はNを二回押さなければいけないのがクソ
これは変換の問題に通じるかもしれないが、たとえば「テンション」と書きたいところ、最後のnを二回打ちせずに変換すると「篆書n」となる。つまり、「n」が「ん」だと認識されないのである。
昭和にタイムスリップした気分だ。
エンターをすぐ押すと文字が消える
これはなぜかはてなブログのアプリだと起きないのだが、iOSに内蔵されているメモパッドでは必ず起きる。なので、事実上ノート系のアプリが産廃と化している。
たとえば文末の「。」を打ってからすぐエンターを押すと、「。」が消えて改行される。改善方法? もちろんないよ。appleだからね。
このために、数秒間に一回は殺意が芽生えることになる。
カーソルキーの移動が絶望的に遅い
矢印キーの移動が絶望的に遅い。つまり、矢印キーを押しっぱなしにすると、キーが移動するのだが、これが牛歩並みの遅さなのである。
以前のiOSだとkey repeatの設定ができたようなのだが、iOS+日本語だとなぜかできない。ついつい「日が暮れるね〜」と嫌味を言ってしまう。
翻訳アプリの貧弱さ
個人的にブログ執筆するときには海外サイトを見ることが多いのだが、「ブラウザ上で文字列を選択すると自動的に翻訳する」という、Google翻訳+Chromeでは当たり前にできる手続きができない。そう、私が知る限り、不可能だ。
なので、文字列をコピーして、翻訳アプリに移動して、そこにペーストして、翻訳ボタンを押して、やっと翻訳が完了する。「昭和の端末って翻訳するだけでも大変だったんだね」と言いたくなる。
もっとも単語の辞書はできる。ただ、それも選択して、何度もポチポチすることになる。英語力があがりそうだ。
スプリット画面で変換がはみ出る
iPadでブログ執筆ができると思ったのは、画面分割によってウェブサイトを見ながら執筆ができると思ったからである。私はWindowsではつねに執筆画面とブラウザの二画面で作業していたので、分割で必要十分なのである。
ただ、さすが昭和の端末だ。それはできない。なぜなら、iPadだからね。
このようにはみ出る。これは右の執筆画面の拡大率の影響のようで、等倍ーー文章を豆粒のような大きさにすればはみ出なくなる。
そしてこれもはてなのアプリだとなぜか起きない。はてなって意外とやるもんだな。
マウスで操作できないのがクソ
タッチだけでなんとかできると思ったが、無理だった。やはりマウスが必要だ。
キーボードは低い位置にある。iPadはスタンドに立てているので、高い位置にある。これが何を生みだすか? 腕の何万回もの上下運動だ。まあ、シェイプアップには良いのかもしれない。
まとめ iPadで文章作成は、クソゲーをしている気分になる。
世の中にはクソゲーマニアが存在する。ダメなゲームをプレイして、そのダメさをとことん味わう変態である。有名なのはAVGNである。
iPadで文章入力していると、彼になった気分になる。とにかく、どうして、どうして、文字を入力するという基本的なことができないんだ!? と問いたくなる。
私は心底驚いたのだが、「iPadでブログ執筆ができる」とか言ってる嘘つきがネット上では非常に多いことである。
たしかに「書ける」。この記事もiPadで書いている。だが、クソゲー並の執筆環境で、だ。
事実は以下だ。
- iPadはパソコンでできることができない。
- iPadは大きなスマホであり、パソコンではない。
- Appleは白人至上主義なので、アジア人のユーザビリティなど気にしちゃいない。
そして私は、買って三日目だが、iPadを売りたい気分だ……。しかし、まだ売らない。良いところもあるからだ。
まず、画面が綺麗。文字が綺麗。ウェブ閲覧については問題ない。バッテリー持ちが良い。携帯性が良い。だから、とりあえずは「大きなスマホ」として、半年くらいは持ってもいいかなあ、と思っている……。
ちなみにiPadに即座に見切りをつけた私は、最強コスパの最強執筆マシンを米アマゾンから注文したのだが、それはまた別の機会に書こう……。ちなみにSurfaceではない。
今月の出費は手痛い…。